読書感想文〜本紹介〜『華氏451度』2025.02.28 金 12:00
今回紹介する小説はレイ・ブラッドベリ氏のSF小説『華氏451度』です。
この小説は本の所持や読書が禁じられた世界で昇火士という本を燃やして取り締まる仕事に就いている主人公がとある少女と出会い、社会に疑問を持ち出すという話になります。
この小説を読んで最初に思ったことが今の現代社会とリンクする点もあり、1953年に書かれた小説なのにすごいなーと思いました。ネットやSNS、スマホの普及により本を読むということが減っているように感じます。文字を読むよりも映像を見聞きする方が楽なんですけど、そのせいであまり考えず思考能力が低下しているように感じます。
メディアの情報を鵜呑みにして思考能力の低下したディストピア、こうはなりたくないよなあと感じる世界観で、読んでいると人って単純だなぁって思いました。
ラストはちょっと微妙だなーとは思うんですけど、まあこれはこれで良いのかなとも思える作品でした。
レイ・ブラッドベリ氏の作品は詩的な表現が多いので少し読みづらさがあるのですが理解できれば面白く読めるのでオススメです。
特に短編が読みやすく飽きにくいと思うので、『バビロン行きの夜行列車』と『二人がここにいる不思議』がオススメです。