山上汽船ブログ
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読書感想文〜本紹介〜『国胴』2025.03.31 月 06:51

今回紹介する小説は帚木蓬生氏の小説『国胴』です。

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この小説の舞台は奈良時代になっていて、銅山で働く主人公の国人が都へ上り、奈良の大仏建立の為に働くという物語になっています。
物語の中で当時の銅山の様子や銅の岩石の切り出しから精錬までの手順が詳しく描かれており、他にも巨大な大仏をどのように鋳込んでいくかが描かれているので、とても勉強になるなと思いました。
また物語の中で主人公が苦しい労働に耐えながら、文字を覚え、勉強し多くの人と出会い成長していく様子はすごいなと思いました。
また主人公以外の登場人物も魅力的ですが、やはり当時の労働環境は良くなく、建立中にも亡くなるひとも多く出るのですがそこを乗り越えて進んでいき、大仏の完成まで辿り着く物語に引き込まれていきます。
ラストは少し物悲しくなるような感じですが当時の時代背景を考えると、こんな物なのかなと思いました。
この作者の作品は他にも『逃亡』や『水神』なども面白いのでオススメです。

 

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読書感想文〜本紹介〜『華氏451度』2025.02.28 金 12:00

今回紹介する小説はレイ・ブラッドベリ氏のSF小説『華氏451度』です。

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この小説は本の所持や読書が禁じられた世界で昇火士という本を燃やして取り締まる仕事に就いている主人公がとある少女と出会い、社会に疑問を持ち出すという話になります。
この小説を読んで最初に思ったことが今の現代社会とリンクする点もあり、1953年に書かれた小説なのにすごいなーと思いました。ネットやSNS、スマホの普及により本を読むということが減っているように感じます。文字を読むよりも映像を見聞きする方が楽なんですけど、そのせいであまり考えず思考能力が低下しているように感じます。
メディアの情報を鵜呑みにして思考能力の低下したディストピア、こうはなりたくないよなあと感じる世界観で、読んでいると人って単純だなぁって思いました。
ラストはちょっと微妙だなーとは思うんですけど、まあこれはこれで良いのかなとも思える作品でした。
レイ・ブラッドベリ氏の作品は詩的な表現が多いので少し読みづらさがあるのですが理解できれば面白く読めるのでオススメです。
特に短編が読みやすく飽きにくいと思うので、『バビロン行きの夜行列車』と『二人がここにいる不思議』がオススメです。
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読書感想文〜本紹介〜『霧隠才蔵』2025.01.31 金 12:05

今回紹介する小説は火坂雅志氏の時代小説『霧隠才蔵』です。

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この小説は有名な真田十勇士の1人、霧隠才蔵が主人公で物語としては霧隠才蔵が徳川の忍びとしてある巻物を探すところから始まるのですが猿飛佐助との出会いから豊臣側へと組み込まれていき、大坂夏の陣後まで描かれています。
時代小説であるので史実とは違った展開になり、他の真田十勇士が描かれた小説とも違う物語が楽しめました。
文体としても読みやすく忍びの技の解説などもあるので不思議と話に引き込まれていきます。
忍び同士の戦いも読んでいて面白く、他にはないものを味わえます。
そして、主人公でもある霧隠才蔵も魅力的であり、裏の忍びとしての姿だけでなく、表の姿として連歌師としての顔もあり、冷淡、非情になりきれない人間味のあふれた人物に惹かれていきます。
ただこの手の小説によくある色事が多いのがちょっと微妙だなって思いました。
この作者の他の小説には大河ドラマにもなった直江兼続が主人公の『天地人』や黒田官兵衛が主人公の『軍師の門』など面白い時代、歴史小説がたくさんあるので是非読んでみてほしいです。
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読書感想文〜本紹介〜『樽』2024.11.30 土 01:42

今回紹介する小説はF・W・クロフツ氏の推理小説『樽』です。

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こちらの小説は推理小説の中でもアリバイ崩しの傑作と呼ばれており、劇的な展開など派手さは無く、地道に地道に真犯人のアリバイを聞き込みなどで崩していく展開になってるので読み終わった時の爽快感はあまり無いと思うのですが、読み進めていくうちにだんだんのめり込んでいくそんな小説だと思います。
内容としては、ロンドンに到着した船荷の樽の中から大量の金貨と女性の死体が発見されるところから始まるのですが、その樽の経路から真相を探ろうとするのですが、舞台がロンドンやパリ、ブリュッセルへと移り変わり、樽が増えたり消えたりするのでわけがわからなくなるのですが、現場を調べ、こつこつ聞き込みをして地道に捜査を進めていくそんな展開に頭がこんがらがるのですが読む方も整理しながら読んでいくと、どんどん話にのめり込んでいき、捜査の一員になったような気分になれます。
自分がこの小説を読むキッカケになったのが鮎川哲也氏の小説『黒いトランク』を読んでこの小説に影響を受けた作品と知ったからなのでそちらを読んでみるのもオススメです。
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