山上汽船ブログ
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読書感想文〜本紹介〜『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』2024.01.31 水 11:39

今回紹介する小説は夢枕獏氏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』です。

この小説は作者が18年かけて書いた伝奇小説なのでとても読み応えがあります。

物語としては平安時代に真言宗の開祖で有名な弘法大師こと空海が、遣唐使として中国の唐に行くという話になるんですが、舞台の中国の唐の時代風景歴史と皇帝を頂点とする権力構成。過去の皇帝である玄宗と楊貴妃にまつわる秘事などを史実を軸にフィクションを織り交ぜて壮大なスケールで描かれています。他にも仏教の話や妖術の話があり、全4巻と少し長めなのですが1巻1巻に山場があり、とても読み応えがあります。

この作品の空海はどこか同作者の作品の『陰陽師』の安倍晴明に似ており、そちらが好きな方はこちらを読んでも楽しめると思います。

 

 

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読書感想文という名の本の紹介2023.09.30 土 03:00

何か唐突に長文が出てくるのですが軽く読み飛ばしてください。

歴史小説からライトノベルまで色々読んでいるのですが最初は1番好きな本を紹介したいと思います。

それが

北方謙三氏の歴史小説『水滸伝』です。

中国の明の時代小説を基として再構築された宋の時代が舞台の小説になってます。

この小説は私が本を好きになるきっかけの本でもあるので今の私を形作っているものの1つであるといっても過言ではありません。

原作の小説とは違い一貫して革命の為に戦いそして散っていく男達の熱い生き様が描かれていてとても面白く得るものがあり、妖術とかの現実味のない要素が出てこないのもより親しみやすい部分だと思います。

次に登場人物が数多く出てくるのですが敵味方11人が個性があって誰か1人が元々いなかったら物語が変わるほどの人物達なので好きな人物を1人見つけるのもいいと思います。自分は火眼狻猊の鄧飛という人物が好きです。

ただあまりおすすめできないのが巻数の多さです。水滸伝だけでも19巻あり、続編の楊令伝、岳飛伝を合わせると全51巻になるので揃えようと思うと中々手を出しづらいシリーズだなと思います。でもとても面白いし楊令伝や岳飛伝だと国作りや開拓など様々な要素があり更に楽しめるものとなっているので余裕があれば全シリーズ読んでいただきたいです。

 Amazon3シリーズとも電子合本版が出てるのでこれもオススメしておきます。

この作品は生きるということはどういうことか迷った時に教えてくれる道標みたいな本だと個人的には思っているので小説を読むのが苦手でない人なら1度は読んでもらいたいなと思うシリーズです。

 

追伸

今日の昼飯です。

お好み焼きは鉄板で食べるのが1番おいしい。

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