読書感想文〜本紹介〜『コンスタンティノープルの陥落』2025.05.31 土 04:56
今回紹介する小説は塩野七生氏の小説『コンスタンティノープルの陥落』です。
こちらは史実にあったビザンツ帝国とオスマン帝国の戦いを書いた小説になります。
こちらは特定の主人公を決めておらず、様々な国籍、思想、立場の人物が登場し、敵味方問わず、色んな視点で描かれています。
コンスタンティノープルの陥落という出来事は世界史を習っている人物であれば誰もが知っている出来事ではあると思うんですが、詳しくは知らないって人が多いと思います。
その出来事が史実に忠実に描かれていて、艦隊の山越えなどの有名なエピソードも描かれているので、小説としても面白いのですが、世界史の勉強にもなります。
ビザンツ帝国の思わぬ健闘ぶりに肩入れしてしまうのですが、結末を知っているだけに読み進めて行くたびに少し物悲しくなってしまいます。
この作者の他の小説に『ローマ人の物語』という長編小説があるのですが、それもとても面白いのですが、全43巻にもなるのでとても読むのが大変です。
コメントを残す