読書感想文〜本紹介〜『国胴』2025.03.31 月 06:51
今回紹介する小説は帚木蓬生氏の小説『国胴』です。
この小説の舞台は奈良時代になっていて、銅山で働く主人公の国人が都へ上り、奈良の大仏建立の為に働くという物語になっています。
物語の中で当時の銅山の様子や銅の岩石の切り出しから精錬までの手順が詳しく描かれており、他にも巨大な大仏をどのように鋳込んでいくかが描かれているので、とても勉強になるなと思いました。
また物語の中で主人公が苦しい労働に耐えながら、文字を覚え、勉強し多くの人と出会い成長していく様子はすごいなと思いました。
また主人公以外の登場人物も魅力的ですが、やはり当時の労働環境は良くなく、建立中にも亡くなるひとも多く出るのですがそこを乗り越えて進んでいき、大仏の完成まで辿り着く物語に引き込まれていきます。
ラストは少し物悲しくなるような感じですが当時の時代背景を考えると、こんな物なのかなと思いました。
この作者の作品は他にも『逃亡』や『水神』なども面白いのでオススメです。
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