読書感想文〜本紹介〜『海狼伝』2025.06.30 月 04:40
今回紹介する小説は白石一郎氏の小説『海狼伝』です。
この小説は対馬生まれの少年の笛太郎が村上水軍の手下になる海洋冒険時代小説になっています。
瀬戸内海や対馬付近にある島の名前や船の名前、時代背景や歴史の流れなどが詳細に書かれており、読んでいて勉強にもなるし、知っている島の名前が出てくるとあそこかーとなるので楽しいです。
戦闘の描写は結構あっさりしているので読みやすいと思いますし、主人公たちが悩み苦しみながらも成長していく物語です。思わず感情移入してしまいます。
登場人物も村上水軍の能島小金吾や南宋人の雷三郎等、個性豊かで魅力的な脇役も多いので飽きることなく読み進めることができます。
この小説はこれからいよいよ本番だなってところで終わるので今作だけ読むと若干消化不良になるので、続編の『海王伝』は舞台が世界に広がり、今作からの伏線もあり、面白いので是非読んで欲しいです。
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